角川文庫10月刊、大平しおり先生の『千住旅籠のお弁当』のカバーを描きました。
大火で奉公先の芝居茶屋が焼け行き場を失った18歳の小夜は、母が働く千住の小さな旅籠「梅屋」を訪ねる。しかし出迎えたのは女将と奉公人だけで、母は火事の様子を見にいったきり戻っていなかった。後日、客の話から母が亡くなったことを知った小夜は、女将の計らいで梅屋で働き始めるが、不器用ゆえに失敗ばかり。そんな中、焼け跡から逃れて北へと向かう人々を見て、道中で食べられる弁当を作ってみてはどうかと思いつき――。絶品時代小説、開幕!(KADOKAWAサイトより)
お弁当を作りながら母の面影をたどる小夜のひたむきな姿が胸を打つ、心温まる小説です。

