角川春樹事務所時代小説文庫11月刊、伊藤尋也先生の『金貸し同心』のカバーを描きました。
老中・水野忠邦による人々に倹約を命じた天保の改革の真っ只中、多摩の役人だった辰ノ輔は、告げ口をしたことで立場が悪くなり養子に出されて、廻り方同心となった。
早速見習いとしてある同心の下についたのだが、その男・本庄茂兵治は、同心でありながら暴利を貪る金貸しも行っていた!
辰ノ輔は自分の役割を裏稼業の監視と割り切って、茂兵治の下で働き始めるのだが……。
貨幣経済へと移り変わり、武士の地位が落ちていく中、銭をもって善を為す痛快時代劇の登場!(紹介ページより)
破天荒な茂兵治と真面目故に悩みの多い辰ノ輔の掛け合いが面白いです!