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個展終了しました

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個展『龍宮』、一昨日終了しました。
準備期間も含め、開催中もアクシデントなく無事に終了することができて、まずはほっとしています。
階下のギャラリーGで同時に開催されていた、水没ジオラマを作る造形作家MASAKIさんの個展が大人気だったので、こちらもおこぼれに預かる形で大変賑わいました。芳名帳に名前を書かれない方も多かったので、正確な人数はカウントできなかったのですが、用意した名刺300枚がほぼ無くなったことから見ても、最低300名以上はいらしたことになります。(多分MASAKIさんはその倍以上だと思います)

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 今回の展示はまず、黄色い背景のシリーズ『龍宮』が出来上がっている時点で、展示のオファーをいただいて始まりました。

 初めはサンゴ礁の造形で色々な形を作っていくシリーズをメインに描いていて、
魚やタコ、イカなどの動物はその一つの構成要素という形でしたが、ちょうど小さめの額縁をたくさん持っていたこともあり、お魚を主人公に描く小ぶりなシリーズも多めに描いてみました。

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そして後半になると、銛で魚をつこうとする漁師や、難破船、潜水艦など、人間の痕跡があるものが混ざり始め、最後に海底柄の着物を着て、ホラガイを持った女性を描いて終わりました。全部で39点になりました。
 同じ海の中をテーマにしたものでも、切り取り方を微妙に変えたものを混ぜたことによって見ている人が感情移入しやすくなり、展示として奥行きが出たように思います。そしてHOWHOUSEの赤い壁が濃密な空間を演出してくれたと思います。

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 これまで書いて来た作品は人物がメインでストーリー性も強く、どちらかと言えば部屋に飾るには不向きな作品ばかりでしたが、今回は、「絵の中に入り込んだようだ」という感想をいただくことも多く、見る人の想像力に働きかける絵にできたのではないかと思います。その辺りが今回の展示の最大の収穫だったと思っています。
そして、あくまで自分比ではありますが、面相筆の先を使って細かい描き込みを重ねた部分は、皆さん顔を画面に近づけてじっくり見ていただきました。
見終わってから、「自分も描いてみたくなった」とおっしゃる方も多かったので、手で描く楽しさが少しは伝わってくれたかと嬉しく思いました。

会期中に売れなかったイラストについては、今週9/1~HOWHOUSEの通販サイトで1ヶ月間お取り扱いいただくことになっております。
よろしければぜひご覧ください。