
めずらしく近況報告です。
実は長い事、日本画描いてみたいと憧れていたのです。
よく行く画材店『ウエマツ』はアクリル絵具も売っていますが
本当は有名な日本画の材料屋さん。
1Fの壁にはガラス瓶に入った顔料がグラデーションになってずらり。
いつかあれを買ってみたい、でも難しそう・・・と思い続けておりました。
短期集中で『はじめての日本画』という講座を発見。
色使いも爽やかで、モチーフの扱いがおもしろくてとても素敵です。
しかも受講料もお安いし、なんと託児サービスも利用できる!
えいっと申し込んで5月から週1回、全8回通いました。
まずは色紙で先生の用意してくれた下書きで金魚と紅葉の習作。
粉末状の顔料と膠を指でていねいになじませ、さらに水でといて使うのですが、
まずはその加減が難しい。
失敗するとうまく塗り重ねることができないばかりか、
後々絵具がはがれてきたり、ひびが入ったりするんだとか。
こういうことは毎日やってだんだんつかめてくるんだろうな、と思われます。
普段、アクリルで描いてる感覚で描こうとすると
あまりの違いに始めは戸惑いました。
ちょっと面積が広くなるとうまくぼかせないし、
上から色を重ねると下の顔料が一緒に動いてしまう。
うう〜ん、こんなはずじゃないんだけどな〜、と悪戦苦闘していたのですが、
ちょっとしたところに思いがけずかっこいいマチエールが出て来たりする。
基本的には混色をせず、色を塗り重ねていくのですが、
粒子が荒めなせいか上から黒をのせても、
ちらりとのぞいている下の黄色がとてもきれいに見える。
一つ一つの色が個性があって、一見あまり変わらない赤系の色のようで、
「これはこっちじゃなくてこっちが正解」というのがはっきりしてる気がします。
薄くかけたつもりでも、思ったよりはっきり筆の跡が出るのが難しくもあり、
小さいけれど目立たせたいポイントが一発で決まるのが壮快でもあり。
それに絵具の粒子が乾くと微妙にきらきらしてるように見えるのも素敵・・・。
2ヶ月かかって仕上げた猿の絵は、けっこう気に入ったものの、
毛が固そうで思っていたよりかなりワイルドな感じになりました。
はじめは長谷川等伯の猿のことを思っていたというのに(水墨画だけど・・・)。
考えてみれば筆のあとを感じさせず、
すっきり仕上げるというのは、それなりに技術がないと出来ない訳で
ちょっと高望みでした。
これから家で材料と道具そろえて、修行の決意を固めた私です。
慣れない画材に取り組むことで、
久しぶりに描く事の面白さの原点に立ち返ることができ、
普段の作業の筆遣いも顧みる事ができ、
楽しい2ヶ月間でした。
一緒に参加していた生徒さんたちが
のびのび好きなものを描いていて、
それがとても魅力的だったのもいい刺激でした。
ちなみに、
講座では新品の筆を始め、
パネルに紙に絵具に梅皿に水入れにと必要な材料はすべてそろえてくれて、
膠やドーサ、胡粉など手間のかかる下準備も
すべて先生やスタッフのみなさんがやってくれるという
いたれりつくせりっぷりで、
なんだか申し訳ないくらいでした。
ヌードデッサンなんかも定期的にやってるので、また行きたいな、と思ってます。